最近ではstable diffusion や chatgpt といった機械学習技術を応用したアプリケーションの登場で、ゲーム・エンタメ業界でもAIを取り入れているコンテンツが増えてきましたが、その中でも私が注目しているのが
AIVtuberネウロ様
Gatebox
の２つです。
いずれもchatgptのような大規模言語モデルのAPI呼び出し機能をキャラクターに組み込み、リスナーやユーザーとの相互コミュニケーションをできるようにしようという試みです。
個人的にはこういったAIキャラクターが普及して、人間とAIの間に「てぇてぇ」が生まれる世界を見たいなと思っています。
近い将来で言えば、VtuberとAIVtuberがコラボして、冗談を言い合ったり、AIVtuberがVtuberにイタズラしたり、サプライズを用意したりするといったような世界を想像しています。ちなみに、「イタズラやサプライズができる」という発想は、認知科学における「心の理論」に関する議論から来ています。簡潔に言えば、心の理論とは、自分と相手を分離して「相手の立場では今の状況をどう考えるか？」といったことを考えられる能力のことです。イタズラやサプライズができるためにはこの能力が必要だと一般的には考えられています。
AIが単純に人間の日々の作業や生活を便利にする技術としてだけではなく、ある意味人間と対等な存在・コミュニティの一員として受け入れられる世界、こういった世界こそが、自分の思い描いていた「AIが人間の新しい友達になる」という世界です。
このような世界の実現のためにゲーム・エンタメ業界でできることを着々と進めていきたいなと思っています。
